アジアにおける重要なポジションを担う福岡は、古えより大宰府政庁や鴻臚館がおかれ、中国大陸や朝鮮半島との交流の窓口として栄えてきたという歴史があります。
最近では、自動車産業やソフトウェア産業などの企業進出が相次ぎ、国際交流機能の更なる充実が進むなど、ますます盛り上がりを見せています。人口も500万人を突破し、アジアにおけるビジネス、文化、ファッションの発信都市として、福岡は一層の飛躍を図ろうとしています。
福岡市内の大学・専門学校は主に天神・博多駅前・地下鉄沿線・西鉄電車沿線に集中しており、特に新たに開通した地下鉄3号線(地下鉄七隈線)沿線には福岡大学・中村学園大学・九州大学・福岡医療短大・福岡歯科大・筑紫女学園など学校が多数点在しています。この福岡市西南部には、全市民の4割にあたるおよそ50万人の市民が住み、良好な住宅地域として今後も人口の増加が予想されています。
若年層の1人暮らし傾向は、以前は学校近隣での賃貸1人暮らしというのがセオリーでしたが、最近では地下鉄七隈線開通により福岡市西南部への利便性が良くなった事で、都心である天神界隈で賃貸契約を結ぶ傾向にあります。これは、福岡はもちろん、九州の中心地である天神で生活することがステイタスになっていることが背景にあります。休日は天神界隈(自宅付近)で余暇の時間を持ち、学校へは煩わしい乗り換えのない便利な地下鉄に飛び乗る。このような傾向で天神周辺で賃貸物件が注目されています。
■福岡県データ
| 総面積 | 4972.57m2 | 人口密度 | 1,017.2人/km2 |
| 総人口 | 5,059,715人 | 人口増加率 | 0.03%増加 |
| 世帯数 | 2,013,539世帯 | 消費者物価指数 | 96.0(平成12年を100とした指数) |
福岡市の家族形態の変遷を、政令市になった1972年に近い70年以降の国税調査で見ると、世帯数は70年の約26万4800から2000年の約60万に30年間で約2.3倍に増えた。1世帯あたりの人数は、一人暮らしの激増や少子化の影響で逆に3.29人から2.4人に減少した。
世帯数のうち、寮や病院施設などを除いた一般世帯で家族形態の変化をみると、70年は約23万6000世帯のうち一人暮らしが約14%の約3万3000世帯。2000年は約59万4900世帯のうち約43%の約25万6200世帯と一人暮らしが大幅に伸びた。独居老人や単身者が増えたとみられる。
核家族化については、夫婦だけか、親子(親が一人の場合も含む)で構成される世帯は、70年の約16万1800から2000年の約29万6700世帯に増加。
一人暮らしが大幅に増えているため、数字の上では「核家族」が一般世帯に占める割合は約69%から約50%に下がった。ただ、一般世帯から一人暮らしを除いた親族世帯のうち、夫婦とその親と子供がいる「三世代世帯」の割合は、約11%から約5%に減った。
一人暮らしや核家族が増え、家族形態も、さまざまな形に分化していっていることが分かる。
平成14年年1月16日付西日本新聞より
日経産業消費研究所が2月に全国のビジネスマン1000人を対象に「地方勤務」について調査したところ(回収率81%)、地方勤務に好感を持つ人が多く、中でも福岡市、札幌市は「住みよかったところ」「希望するところ」でそれぞれ1位となった。
東京・大阪・名古屋の三大都市圏以外での地方勤務経験者は52%いたが、このうち4人に3人は「地方勤務には満足」「おおむね満足」と答えた。
具体的に住みよかったところを尋ねたところ、トップは福岡市。理由は「買物や交通の利便」「住環境」「食べ物」などが挙がった。2位は仙台市、3位は広島市と都市基盤の整った政令指定都市が続いた。これらの都市は勤務経験を持つ人が多いのも順位を押し上げる一因だ。
一方、希望する地方勤務先は札幌市が1位。「豊かな自然」「食べ物」などが評価された。2位は福岡市、3位は仙台市とここでも政令市が上位だ。「仕事、生活の両面で満足感を得ようという傾向が強く、人気が政令市に集中する」(日本労働研究機構の伊藤実主任研究員)とみられる。
政令市以外では気候のよい静岡市や自然の豊かな金沢市が上位に入った。
平成13年4月16日付 日本経済新聞より